マッサージスコアとは?

 株式会社 ソクラー・テクノス  

「マッサージスコア」って? 素朴な疑問

芸術には伝達方法の必要性が・・・・

我が母校である学校法人後藤学園の創始者である、後藤真一先生は、「我々の学ぶ技術は 芸術であり 科学であり そして職業でもある」という建学の精神に基づき医療技術の啓蒙に努められました。鍼灸手技療法の技術は職業、科学である前に「芸術的である」と認識されていたのです。私は、芸術であるこの技術の指導法、表現法を模索しながら免許取得後10年の臨床、そして教育に微力ながら携わってきました。

教育の現場では、基本手技の技術を伝える際に重要な漸増・漸減、垂直圧・持続圧・集中の法則、線状・輪状揉みなどの技術を履修した後実際の施術順序を教えます。その鍛錬を行いつつ施術の回数、順序を理解しているかが問われるわけです。

さて、私も施術技術を鍛錬するにつれ、その指導の難しさにとまどっていました。しかし、「芸術である」という側面を持つあん摩マッサージ指圧技術には順序、場所を伝える方法はあるけど、その力加減を伝える方法がない、ということに気がつきました。それを形にしたのがマッサージスコアなのです。

左は1787年のモーツァルトの直筆譜です。モーツァルト以前に芸術としての音楽はすでに特定のフォーマットを持っていました。それが楽譜です。国際的に5線譜が用いられるようになるには時間が必要でしたが、バッハらの時代には5線譜が用いられ、統一されていました。私は5線譜を2段重ねた譜面上にすべての指の圧力データを乗せ、表示することを考えました。これがマッサージスコアの原形です。この形だと、単独のセンサーが持つx/y軸に対し、x軸を並列することが可能になりました。そこでそれぞれの圧データを色分けし、見やすくしたものがマッサージスコアの全容です。また音楽に特徴的な「音楽標記」などを付記し、その施術の方法を表すことも可能です。表示上は言語による制限を受けず、いかなる言語圏でも簡便に取り入れることが出来、また音楽記号によりandante(ゆっくりと)、allegro(快速に)など簡単にその施術のニュアンスを伝えることが出来ます。

 

 
 

 

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